転職支援をしている総務人事歴12年の斎藤です。
インターネットを介した転職サイトや人材紹介会社経由の応募ではなく、直接郵送応募をするメリットはお分かりいただけましたでしょうか?
私は30代直前に、やむを得ない理由で会社を退職しました。
倉庫内作業員として働いていましたが腰を痛めてしまい、事務職へのキャリアチェンジを余儀なくされたからです。
20代とはいえ、いわゆるブルーカラーからホワイトカラーへの転職は困難を極めました。事務職での経験がない私は、転職サイトや人材紹介会社にも相手にされず、またハローワークに行っても経験のない私は門前払い状態でした。
正直もう死にたい何度そう思ったことか。
毎朝ハローワークに行っては、隣の公園でハトに餌をやる日々が続いていましたが
とある風景を見て私は直接郵送応募という方法を思いつきました。
それは
40代中高年は手書きの履歴書を大量発送していた
年配の求職者の方が、公園でパソコンも使わずにせっせと履歴書を大量生産している現場を目の当たりにしたことが始まりだったのです。
なるほど、この方法なら!
私は次の日から、インターネットでの応募作業を一旦終わらせて、インターネットやハローワークで得た情報を元に、直接応募を始めました。
するとどうでしょう、インターネットを介した転職サイトや人材紹介会社経由での選考が一切通用しなかったのに対して、直接応募を10件、20件と送り続けるうちに、面接の依頼が舞い込んでくるようになったのです。
事務職としての実務経験がなかった私が、総務職や経理職に応募して面接の依頼が来るようになったのです。当時は本当に奇跡か何かか?と考えていました。
40代の転職は他の応募者と差別化するべし
面接を数回こなしているうちに私は、さらに事前に他の応募者と差別化できないものか考えました。就職攻略本を買って色々と研究しました。
デザイナー志望であれば、作品を添付することが一般的であること、企画職なら企画書を添付することもあることを突き止めました。
自分の場合、何を添付すれば差別化を図れるのか?
しかし当時、私には何もアピールできるものがなかったのです。
ある日、何を思ったのか、私は倉庫作業で得た満足感
棚卸の効率化や廃棄在庫の低減などで得た満足感や達成率を、つらつらと書き連ねて
全く関係のない総務職への応募に添付してしまったのです。
大当たりでした。
その日から、私の書類通過率は激増し、面接においても圧迫面接の回数は減り
和やかなムードで進むことが多くなりました。
今なら言えることですが
応募する職種の経験がまったくなくても、その職種に求められる要素が何かを考えて、過去の経験の中から共通する経験を挙げるようにするだけのことなのです。
どんな職種でも、共通の要素は必ずあります。
40代からの転職が失敗して絶望を味わう前に、正しい戦術と方法論を学んでみませんか?長い転職活動を一日も早く終わりにしませんか?
20代で通用した直接応募は、40代においても大活躍してくれました。
ライバルが不在という破壊力は、実際に行動した方のみ、その効果が実感できると思います。