40代からの転職においては、長期間の職務経験があります。そのなかから応募企業へのアピール材料を見つけるために、職務経歴の棚卸をしっかり行う必要があります。
繰り返しになりますが、これまでの職務経歴を詳細に羅列するだけでは、40代からの転職において採用担当者への十分なアピールが失敗してしまう恐れがあります。職務経歴の棚卸では、携わった職務経験だけではなく、実績や評価、褒められた事柄などを合わせて書き起こしてみてください。
40代転職では失敗事例のほうが強力なアピール材料となる
成功事例よりも失敗事例のほうが、そのときの対応や解決方法などは書類選考も含めて強力なアピール材料になります。
これまでに培った職務経験が、あなた自身の財産であり、応募企業でアピールできる材料なのです。あなた自身の売りとなる強みを見つけるために、職務経歴に棚卸は手間を惜しまず、じっくり時間をかけて行うべきです。
職務経歴の棚卸をしっかり行うことによって、応募企業ごとにアピールできる材料を棚卸したものから選び出してください。そうすることによって、それぞれの応募企業が求める人材と合致する職務経歴書を作成することができます。
40代転職は経歴要約で強みを最大限にアピール
職務経歴書は、あなた自身の職務経歴をアピールするカタログだと考えるようにしてください。顧客( =採用担当者 )に、職務経歴書というカタログで、商品( =あなた )を売り込むのです。
カタログは顧客が興味を示し、商品を購入するよう心理的に工夫されています。職務経歴書もカタログと同様に、採用担当者に欲しい人物だと思わせる工夫が大切になります。
まず、職務経歴書のトップに200字から250字の文字数で経歴要約を記載するアピール方法が一般的です。いきなり職務経験を記載していくのではなく、これまでの職務経験の中から応募企業で発揮できるであろう強みを選び出し、まとめるのです。
基本的に、採用担当者は、上部から下部に向かって職務経歴書を読んでいきます。それゆえに、トップ部分に最も興味を引く内容が記載されていれば、詳細についてもっと知りたいと考えてもらえるのです。
40代転職は企業が欲しがる職務経験をアピール
繰り返しになって恐縮ですが、経歴要約はこれまでに携わった経歴を記載するのではなく、企業が欲しがる職務経験を強調して記載するのが基本です。
そのためには、職務経歴の棚卸でアピールできる内容と照らし合わせて、応募企業で発揮できる強みを書き出していきましょう。経歴要約は、いわば雑誌の見出し部分に該当します。
読者に見出しで興味を持たせて、本文に引き込むのと同様に、経歴要約で、採用担当者に自社の求める人材と合致するというイメージを持たせ、是非会ってみたいと思わせることが需要な戦略なのです。