40代からの転職に失敗しないための転職術

40代が転職に失敗する典型的な特徴を教えます。転職が失敗して絶望している中高年の多くが、転職市場の背景を学ばずに行動を開始してしまっています。人材紹介会社に断られないためには?ハローワークの有効な活用法とは?40代の履歴書はどのように書けばよいのか?自己PRできるネタがない場合はどうすればよいのか?等具体的に説明しています。

40代からの転職が失敗して絶望する典型的な特徴 その2

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転職支援をしている総務人事歴12年の斉藤です。

 

幼馴染や学校の同期が、自分よりも高い給料をもらっていてショックを受けた経験はありませんか?

 

私は大学卒業後、入社した会社を2年半で退職しました。

大学の同窓会に参加した時、大企業に入社した同窓生たちが私の1.5倍ぐらい給料をもらっているのを聞いて、将来を悲観してしまったらなんです。

 

隣の芝生は青く見えるとはよく言ったものです。

 

 今回は、年収アップを臨んだばかりに、逆に年収が下がって転職が失敗してしまったケースを紹介します。

 

高田信子さん(45歳女性)のケース

 

彼女は短大卒業後、別の企業の営業補助として一般事務の仕事に就いていましたが

勤めて5年を過ぎるころから、その会社にとどまることに疑問を感じ始めました。

 

思っていたよりも年収のベースアップが少なかったのです。

 

派遣社員として転職しようとして失敗して絶望

そこで彼女は収入の良い派遣社員での仕事を目指し、退職して人材派遣会社に登録し派遣社員として当社で仕事をするようになりました。

 

当初は、満足のいく収入が得られていましたが、歳を重ねるごとに派遣期間が終わってから次の派遣先が決まるまで、だんだんと長い期間が空くようになってきました。

 

間が空くと、年収は初めて入社した会社よりも激減していることに気付きました。

 

しかも当時は不景気のため、派遣会社から契約打ち切りを宣言されるいわゆる

 

派遣切り

 

が目立つようになり、派遣元の人材派遣会社で雇用契約を更新しない

 

雇い止め

 

も現実に目の前にし、彼女はだんだんと不安を覚えていきました。

 

40代で再び正社員を目指し転職しようとして失敗して絶望

彼女は派遣社員として働くことに限界を感じ、再び正社員を目指すべく転職活動を開始しました。

 

ところが、求人を探してみると、一般事務職での求人がほとんどなく、あっても20代・30代に対する募集であることがほとんどだということに気付きました。

 

比較的求人の年齢層に幅がありそうだったのが、介護現場での経理職でした。

 簿記の資格を持っていた彼女は、ごくわずかな求人に応募し続けました。

 

しかし、なかなか面接にたどり着けないのです。

 

何度か応募を繰り返すうち、やっと彼女の元に面接の案内が届きました。

 期待を膨らませ面接に臨んだものの

 「 正社員として経理職でのご経験はありますか? 」

 と質問され、いいえと答えざるを得ませんでした。

 

資格は持っていても実務経験がないと、経理職としての評価は厳しくなります。

 数日後、お見送りメールが届いたのはいうまでもありません。

 

このような失敗を何度も繰り返した彼女は、ようやく内定を出してくれる企業に出会いました。しかし、そこには大きな問題があったのです。

 

採用条件としての年収が新卒時よりも低い金額だったのです。

「 この年収で現在の生活を維持していけるのか? 」

彼女は、やっとの思いで勝ち取った内定を辞退せざるを得ませんでした。

 

彼女もまた、就職活動を続けていくうちに、気力がなくなり、貯金が底をつき、焦りだけが日増しに強くなっていきました。

 

その一方で、徒労に終わるケースばかりの活動に嫌気がさし、結局夜のアルバイトをはじめるはめになってしまったのです。

 

40代からの転職が失敗して絶望する前に、正しい戦略と転職術を学んでみませんか?

退職前には最悪の場合の悲観シナリオの想定をしておいてください。

 

そうしなければ…