40代からの転職に失敗しないための転職術

40代が転職に失敗する典型的な特徴を教えます。転職が失敗して絶望している中高年の多くが、転職市場の背景を学ばずに行動を開始してしまっています。人材紹介会社に断られないためには?ハローワークの有効な活用法とは?40代の履歴書はどのように書けばよいのか?自己PRできるネタがない場合はどうすればよいのか?等具体的に説明しています。

40代で職場マネジメントできず転職で失敗して絶望した具体例

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転職支援をしている総務人事歴12年の斉藤です。

 

無事に内定が取れた後は、新しい職場の人間と上手くやっていけるのか?と不安になった経験はありませんか?

前職での経験が長ければ長いほど、不安は膨れ上がっていくのではないでしょうか?

 

 

今回紹介するのは、年老いた父親の介護のため、やむを得ず大手電機メーカーを退職した平田さん(46才)のケース

 

離職して1年6か月のブランクがあった彼は、数十社もの人材紹介会社から門前払いをされたのち、なんとかハローワーク経由で中小電機メーカーに再就職を果たしました。

彼もまた「 私ほどの実績があるのに、人材紹介会社から門前払いを受けたのは驚いた 」と話します。

 そんな彼が再就職した電機メーカーをたった9か月で退職することになるとは…

 

40代の中高年は男の嫉妬も恐ろしいと認識すべし 

「 仕事での嫉妬は非常に恐ろしい。まさか同じ男性からこんな仕打ちをうけるとは思わなかった 」と彼は話します。

 管理職として再就職した平田さんは、面接を担当してもらった社長と業務部長から、前職での実績を買われ社内改善責任者として受け入れられました。

 

「 あなたには前職で培った、行動力を期待している。うちの職場は古い体質があるので、どんどん新しいことを提案をしてほしい 」と最終面接にて指示されていました。

 

 彼らの要望に従い彼は、入社するや立て続けに改善を始めていったそうです。

 

以前から在籍してた男性社員は、平静を装いながらも、内面では、「 どのくらいできる奴なんだ? 」「 うちの会社は特殊な環境だけど、まずはお手並み拝見しよう 」といった姿勢だったようです。

直接口に出してアドバイスしてくれたり、露骨に表情に出したりするのであればまだ良い方なのですが、平静を装うどころか、表向きにはいつも笑顔で接してくれていたようなのです。

 

40代からの転職で職場マネジメントできなければ絶望的

半年ほど経った頃、とある会議の後に、彼は直属の上司から呼び出しを受けたそうです。 「 何事か 」と思い行ってみると、上司からは思わぬ言葉が返ってきたようです。

 

「 そんなに立て続けに改善を提案されたら、いままで自分たちがさぼっていたと思われる。それでは困る。もっと他の社員のことを思って行動して欲しい 」と

 

彼はその時になって初めて、自分が職場で浮いていることに気付いたと言います。

 

まさに会社によって様々なのです。

 

よく陥りがちなパターンなのですが、新たな職場に転職すると

「 前の職場はこんな点がよかった。なんでこの会社はこれが普通にできないのだろうか 」ということを平気に口に出てしまうのです。

 

「 郷に入れば郷に従え 」という言葉があるように

 

最初から厳しい指摘、批判をしても何も変わりませんし、以前から在籍している社員に嫌われるだけです。

 

もちろん具体的な課題に対して、お金もかけずにすぐに実行できるようなものであれば改善を実行していって良いのですが、会社の風土や規模によって違いがありますし、まずは様子を見ながら、職場に慣れる必要があったのです。

  

外部から入ってきた転職者が今ある問題点を改善して、味方がいない状況で解決しようすると、確実に軋轢が生じてしまいます。

 

40代の転職者は入社して半年間は様子をうかがい行動すべし

ですから、問題点を感じたとしても、まずは周囲の様子をうかがいながら、現状のなかでできること、貢献できることを実行し、社内で味方を多くつけていく準備をするのが先決なのです。

 

また、最初に命じられた役割や仕事を進めていく上で、短い期間で成果が出たとします。そのとき、いかにも「 自分がやりました 」というような素振りは一切見せないことが大事です。

 

あくまでも皆さまの協力があってこそ、いい仕事をさせていただいたという低姿勢を保っていくこと。
自分の味方になってくれるような社員仲間ができるまでは、十分な時間を使っていいと思います。

 

そもそも途中から会社に入ってきた人が、改善をして一気にうまくいったら、既存の男性社員が面白いわけがありませんでした。

 

彼がそのことに気付いた時には、既に飲み会にも誘われない人になってしまっていたのです。彼はその職場に馴染めずに、再び転職活動をするはめになったのは言うまでもありません。

 

40代からの転職が失敗して絶望する前に、正しい戦略と戦術を学んでみませんか?

今回のケースは転職には成功したが、転職先での職場マネジメントができなかった典型的な特徴だと考えています。