「 面接で想定外の質問をされてしどろもどろになってしまった 」という40代転職者の声を聞くことがあります。
私自身、10年以上も採用担当官として面接をする側の人間であるにもかからわらず、未だ面接をされる側は苦手で、なかなかうまく相手に伝えられません。
面接時には様々な質問をされます。これは新卒の採用面接でも同じことなのですが、必ずしも質問に対する答えを要求されているわけではありません。模範解答のような答えが期待されているのではなく、いかに瞬時に質問に答えられるかという判断力や状況適応能力を見られているのです。
想定外の質問をされて焦る40代の転職者は採用されない
嫌な質問や、答えに困るような質問、答えられない質問を受けたときに、まず大事なのは慌てないことです。幹部として採用を検討している40代を面接しているのですから、有事に慌てる人を採用するわけがありませんよね?
相手は中小企業かもしれませんが、将来の飛躍に備えてやむなく人材を採用しようとしているのです。できれば新人は採用したくない。そんな余裕があるのなら、創業当時から苦楽を共にしてきた仲間にもっと手厚くしたい。そんなことが許されないステージに会社が置かれているため、ある意味渋々と、中途採用を決断しているのです。
大企業と違って、中小企業のナンバー2は必ずしも専務や取締役とは限りらないのです。実質的にナンバー2が営業部長であるケースや、ともすれば社長の奥さんだったりするのです。そういう多様性の中に飛び込むには、判断力と対応力が必要不可欠なのです。
中小企業の採用面接とは、そういう生き馬の目を抜くような場でもあるのです。
質問に対してどう答える能力があるのか問われている
ちょっとした返答ひとつで不採用になることがあってもやむを得ません。大企業出身者にありがちな上から目線などもってのほかです。なにせ、本心では新しい人は入れたくないと思っているため、単なるイイ人で採用されるはずもありません。よほどのすごくいい人でなければならないのです。
面接では「 何故うちの会社を選んだのですか? 」「 なぜこの職種にこだわるのですか? 」という2つの質問は必ず聞かれます。ごく稀にいらっしゃるのですが「 私はまだ御社に入社していないので分からないよ 」と正直に答えて失敗してしまう40代の転職者がいらっしゃいます。
繰り返しになりますが、これらの質問に対してどう答える能力があるのか先方は聞いているのに「 入ったことがないから答えられない 」では答えになっていません。
それゆえに、どんな質問者での納得のいく答えを出すための事前準備が必要になってきます。40代が面接に失敗して絶望しないためには「 売上や利益を上げる自信がある 」「 会社の雰囲気をよくする自信がある 」「 社長とうまくやっていける時自信がある 」の3つがキーポイントになっています。
この3つのいずれかを面接時に感じさせない40代の転職者は、残念ながらどんな会社にも採用になることはないでしょう。
想定外の質問で焦りまくる40代は面接で失敗して絶望する についてまとめてみましたがいかがでしたか?
面接攻略本などから、質問に対する答えが重要だと思われがちですが、面接官は回答方法やしぐさ、答えにくい質問をした時の反応を見ているということを忘れないでください。